離島の球児に届けた夢、宮古高校で初の離島指導

2023年12月、イチローさんは初めて離島の高校での指導に臨みました。

沖縄県・宮古島の宮古高校野球部を16日と17日の2日間訪れ、離島初指導です。かつてオリックス時代にキャンプ地として縁のあった宮古島での指導とあって、イチローさん自身も思い出深げでした。

グラウンドでは「難しい目標を設定してそれを乗り越えることが大きな鍵」と語り、球児たちに高い目標を掲げ続ける重要性を説きました。また、打撃投手として448球もの投球を買って出て、23本の場外弾を放つデモンストレーションも披露。これには選手たちも「次元が違う…」と唖然としましたが、同時に「自分たちも限界までやり切れば夢は近づく」と感じた様子でした。

指導後、イチローさんは「僕もボロボロになるまで頑張るから、君たちも続けて」とエール。離島から甲子園という難題に挑む球児たちにとって、世界の大スターから直接授かった励ましは計り知れない価値があります。地理的ハンデをものともせず努力する姿勢があれば道は開ける――そんな希望をイチローさんは宮古島の子どもたちに届けました。